2015/04/05 17:45

デリス・カフェの生チョコレートのはじまり の続きです。


そうです。店内で召し上がっていただくだけなら、保形性もきれいに箱に並べることも考えなくていい。
純粋に口どけとコーヒーとの相性だけを追い求めました。

ある日チャレンジしたレシピ。
溶かしたチョコレートに純生クリーム。
あとは一切混ぜ物なし。
とっても柔らかく、とってもチョコレート本来の風味があり、とっても口どけの良い生チョコレートが出来上がりました。ただし、ほんの少しコンディションが変わっただけで質感が違ってきます。
チョコレートや生クリームの種類にもよるかもしれませんが、このレシピ、かなりデリケートなようです。溶けたチョコレートを板状に流してナイフで切るのですが、冷やしてもかなり柔らかく、形になりません。もう少し冷やしてみようと冷凍庫に入れてみたら、なんとかきれいに切れる状態になりました。

これで通すかどうか?と考える暇もなく営業ははじまっています。まずは試食でお客様にお出ししました。
「生チョコレートをお召し上がりください」というと、チョコレートのお好きな方は目を輝かせて喜んでくださったり。私たちもチョコレートが大好きなので、お客様との話題にもなります。
味はきっと気に入っていただけると思っていますが、召し上がるところを垣間見ていると、まだまだ改良の余地はたくさんあるのではないかという気になりました。

問題は・・・

お客様は必ずしもすぐには召し上がらない場合があり、暖かい室内ではすぐに柔らかくなってしまいます。あまり柔らかいとチョコレートを刺すためのピックが刺さらない!
お菓子の終わった頃を見計らってお出ししたりもしましたが、もうお飲み物もなくなっていたりでうまくいきません。
あまり召し上がるところをじっと見ているわけにもいかないので、冷たいものはより冷たく、ということで器を凍らせることにしました。これでしばらくは冷たさが保たれるでしょう。
もとよりマイナス20℃の冷凍でも柔らかい生チョコレートです。凍った器の上でもピックが刺さるほどの柔らかさ。これでお客様にお出しするのも自信がつきました。

これで、デリス・カフェの生チョコレートは完成です。


<つづく>